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やっぱり尚人の母親には伝わってるんだなと思った。
それでも買い物はしたいと思っていたから、母さんが買い物をしていくと言ってくれたのはかなり有り難い。
テンションの高い母さんに連れられ、雑貨はもちろん、キッチン用品や食器類まで買い、マンションに着いたのは夕方だった。
みんなで車から荷物を下ろし、量が多いため台車に乗せてエレベーターの前に行く。
「そういえば部屋どこ?」
「ん?一番上よ。」
え?
高校生に10階建てマンションの最上階を使えと?
ってここ高そうじゃないか?
「ここ高いんじゃないの?」
「ん?建物ごとうちの所有物よ?賃貸にしてるから下のほうは貸してるとこあるけど6階から上は1階1部屋なのよね。そういうことだから一番上使ってね。」
そういうことってどういうことだよ。
マンションを建物ごと所有してたなんて初めて聞いたよ。
まぁ家が家だからありなのか?
雪也も呆然とマンションを見ていた。
「ほら、ぼーっとしてないで早く行くわよ。帰って柚と梨央の夕食作らなきゃならないんだから。」
「あれ?そういえば2人は?」
帰ったらどこにもいなかった。
遊びにでも行ったのだろうか。
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