【3】パートナー

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やっぱり尚人の母親には伝わってるんだなと思った。 それでも買い物はしたいと思っていたから、母さんが買い物をしていくと言ってくれたのはかなり有り難い。 テンションの高い母さんに連れられ、雑貨はもちろん、キッチン用品や食器類まで買い、マンションに着いたのは夕方だった。 みんなで車から荷物を下ろし、量が多いため台車に乗せてエレベーターの前に行く。 「そういえば部屋どこ?」 「ん?一番上よ。」 え? 高校生に10階建てマンションの最上階を使えと? ってここ高そうじゃないか? 「ここ高いんじゃないの?」 「ん?建物ごとうちの所有物よ?賃貸にしてるから下のほうは貸してるとこあるけど6階から上は1階1部屋なのよね。そういうことだから一番上使ってね。」 そういうことってどういうことだよ。 マンションを建物ごと所有してたなんて初めて聞いたよ。 まぁ家が家だからありなのか? 雪也も呆然とマンションを見ていた。 「ほら、ぼーっとしてないで早く行くわよ。帰って柚と梨央の夕食作らなきゃならないんだから。」 「あれ?そういえば2人は?」 帰ったらどこにもいなかった。 遊びにでも行ったのだろうか。
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