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そう思うと同時に、車は派手な摩擦音を立てて猛スピードで発進し、テールランプが尾を引いて遠ざかっていく。
………嘘だろ……。
轢いただけでは飽き足らず逃走するなんて……。
視界がどんどん霞んでいく。
あれほど感じていた激痛もだんだんと消えていき、自分の身体からとめどなく流れ出る血の感触と鉄の臭いも、薄れてきている。
周りには人影すらなく、助けも呼べない。
……やばい
これ……ホントに…
死……
…………………………。
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