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「ああそれから資料室のドアだけど。俺が前に直すように忠告しといたのに、まだ直してなかったんだな。あれは総務の責任でやってもらうから。ただ、壊した張本人はお前だからな。明日始末書提出すること。それから…」
え、まだあるの?
長引きそうな説教にうんざりしかけたけど、目の前に差し出されたものを見て目を丸くしてしまった。
「あ、これ私のバッグ…?」
慌てて受け取った。
わざわざ広報に引き取りに行ってきてくれたの?
「迫田から連絡あったからな。蘭さんノーザンなのに定時過ぎてもバッグ置いたままで戻ってこないって。こういうこともあるから、迫田に携帯の番号くらい教えてやったらどうだ?彼氏にかけても繋がらないって頭抱えてたぞ。なあ、どうだ佐伯主任」
「……仕方ありませんね。俺から謝っておきますよ。ところで課長。俺と蘭さんのノーザンの件ですけど」
「ああそうだった。その件なら人事の海東と話はついてるから問題ない。それじゃ最後に…」
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