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「……っ、や……めてっ」
「そんなこと言ってお前の体は喜んでるぞ?」
シャツから差し込まれた父さんの手が
執拗に、ねっとりと胸を弄る。
覆い被さる父さんを押し返すが、
そんな抵抗などなかったかのように
両腕を頭上でまとめて、ネクタイでくくられた。
どうしてこんなことになったのだろう。
父さんに、もう一緒に風呂も入らないし
一緒に寝ない宣言をしただけなのに
いきなり襲われて……
「毎日してただろ。どうして急にやめるなんて言うんだ?」
「こんなこと…父子でしないって友達が……っ」
ぷつり、ぷつりとボタンが外されていく。
父さんはまるで狩りの獲物を逃さないかのように
強く射ぬくような視線を俺から外さない。
「……っ」
絡み合う視線に羞恥を感じ、目をそらす。
「…おかしいよ……何で」
ボタンが全て外された。
父さんが露になった素肌を撫でる。
「俺はお前と父子だと思ったことはねぇよ」
「え……」
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