4.火花散る

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そして同時に、こいつらが俺のこと、気にかけてくれてたということに、今さら気づいてしまった。 柊翔を見つめる二人を見ていたら、なぜだか、涙がこぼれてきた。 「お、おいっ、要、大丈夫かよ?」 「え、どうした?」 オロオロしだいした二人を見たら、なんだか笑えてきた。 「ア、アハハ、ごめん、大丈夫。大丈夫だから」 柊翔の腕から離されないまま、俺は甚平の裾で涙をぬぐった。 「いい友達だな」 また、耳元で囁くけど、嬉しくて、素直に"はい"と答えた。 「で、マジで何したんすか」 目が怖いよ。雅春……。 「だから言ってるじゃん。愛してるって。だから愛、だよ、愛♪」 と、楽しそうに言う柊翔に、二人は"愛か……"と、腕を組みながら俺たちを見ている。 「おいっ、お前ら、へ、変なコト考えんなよっ」 つい、柊翔のことを思うと、そういう言葉が出てきてしまう。
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