4.火花散る

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「俺はかまわないよ?」 ……は? ニコニコしながら、雅春たちに言う柊翔は、なぜだか嬉しそうで。 俺が、こんなに心配してるのに、なんで、そこでそういうこと言うかな。 三人が楽しそうに、作戦を練っているところ、俺だけ一人、呆然と見ていた。 「……大丈夫だって」 太山さんが、俺の肩に手を置いた。 「た、太山さん……でも」 「お前の友達だって、信じてないんだ。彼女も信じないだろ。そうやって、断ろうとしてるって思うんじゃないか?」 「……そうでしょうか。」 俺は、そんな簡単な話じゃないと思うけど。 「それに、柊翔も覚悟決めてんじゃないの?」 「覚悟って……」 「いつかカミングアウトするときが来るかもしれないじゃん」 ドキッとした。 俺は。 俺は、そんなこと考えたこともなかったから。
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