4.火花散る

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俺はただ、柊翔と一緒の時間を過ごせればいいと、単純に思ってた。 だけど、このままずっと、と思ったら、いつかは親とかに言わなくちゃいけない時がくるかもしれない。 でも、このまま、ずっと、なんて、ないかもしれないじゃないか。 「要、どうした?」 三人で楽し気に話していたのに、無言でいる俺に気が付いて、柊翔が声をかけてきた。 「あ、ううん、なんでもないよ」 そう言って、無理に笑う俺に、たぶん柊翔は気付いている。 それでもあえて、何も言わずに、笑顔をくれる。 ごめんな。柊翔。 俺って、ヘタレだな。 フッとため息をついた時。 「それでは!"澤登先輩に諦めてもらいましょう"作戦、実行!」 意気揚々とスマホを掲げた雅春は、LIMEのメッセージの送信ボタンを押した。
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