4.火花散る

39/68
前へ
/193ページ
次へ
「はぁっ!?」 俺が悶々としている間に、三人の間では話がついていたらしく、雅春は澤登さんに、『神社で鴻上さんと遭遇しました』とメッセージを送ったらしい。 「早っ」 メッセージに既読マークがついたのか、雅春が嬉々としてLIMEの画面を見ている。 そして。 「……"グッジョブ"だって」 なんとも微妙な顔の雅春に、"まぁ、まぁ"と肩に手をやる和人。 「じゃあ、俺たちも大っぴらにイチャイチャしようか?」 と言うと、柊翔が肩に手を回したかと思ったら、ガッチリ抱き寄せられた。 「し、柊翔さんっ!?」 「いいじゃん。」 ニヤッと笑う柊翔に、強く言えない俺は……惚れた弱みなんだろうか……? 「ま、雅春くんっ!ど、どこっ?」 神社の入口近くに移動してた俺たちの前に、少し息をきらせた、澤登さんが現れた。
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1040人が本棚に入れています
本棚に追加