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中間試験の時は、試験が終わった後は、柊翔は部活に行ったけれど、この期末では、すでに引退しているので部活に行くことはない。
「要~っ!」
教室の入口に、いつもの爽やかな笑顔で現れた柊翔。
「あ、はいっ。」
"じゃあな!"と佐合さんとヤスには片手を上げると、鞄を持って席から離れた。
「気を付けてね~♪」
「またな~!」
二人の声が、なんだか冷やかしているように聞こえるのは、気のせいではないだろう。
もう、この二人は俺たちの関係を当然のことのように見てる。
最初こそ、ヤスは困惑していたけれど、おそらく佐合さんの説得?のおかげか、今では、二人で一緒に応援してくれている。
だからといって、俺たちの関係がオープンになってるわけじゃない。
「鴻上先輩っ!いつも獅子倉くんと一緒なんて、ずるいっ!」
うちのクラスの女子たちの中でも、積極的な子たちが、柊翔の周りにへばりついている。
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