文月家の入居

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入社して1年経ち、住んでいる家賃2万円のボロアパートにも慣れ、 仕事への情熱オンオフスイッチの使い方がわかる程度には会社にも慣れて、 少しだけ心に余裕が出来たある夏の日のこと。 休み明けのせいかいつもより疲労を感じた月曜日の仕事が終わり、 スーツ姿の僕はスーパーで買った晩御飯を手に帰路についていた。 アパートに着くと2つ横の部屋に明かりが漏れているのが見える。 そこは3月を過ぎても空き部屋だった場所だ。 急な転勤か何かで転居してきたのかな?と僕は深く考えずに自分の部屋に入った。
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