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『君達は、人類について興味があるかい?』
瞬が聞いた。
『えっ?』
咲久は、遊の方へ顔を向けた。
『歴史では…習いましたけど…』
『歴史ねぇ』
『私、今までずっと疑問がありました』
遊が言った。
『何かな?』
『昔、男と呼ばれる人が存在していたんですよね?』
『わかった』
『えっ?』
『今夜、ウチに遊びに来ないかい?その話は、ここではうまくない』
『うーん』
『遊ちゃん、行ってみない?』
咲久が言った。
『咲久ちゃん?』
『いつも話していたじゃない?押し付けの記憶について』
『押し付けの記憶?』
『はい、歴史もそうなんですけど…何か、全てが何かに誘導されている気がしてて』
『なるほど…では、今夜迎えの車を手配するので…親御さんの了承を得ておいてください』
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