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『小泉さんは、今の世界に不自由を感じた事は無いかい?』
瞬が聞いた。
『考えた事が、ありません…あっ、遊でお願いします』
『あっ、私も咲久で!』
『じゃあ、私もリサで!』
『リサは、リサだろう』
『テヘッ!』
『リサ…』
『じゃあ、咲久は?』
『小さい頃の方が、感じていたような気がします』
『それは、漠然とした違和感か何か?』
『そうですね』
『そういえば、小さい頃…二人で話してた事があります』
『何ですか?』
リサが言った。
『顔が似ている人が、いっぱいいるなーって』
咲久が言った。
『小さい頃、外に出る時間が限られていて…それでも偶に外出すると、自分に似た顔をよく見かけた気がしてました』
『なるほど』
瞬が言った。
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