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『消滅って!』
遊は、つい、大声を上げた。
『男性ホルモンが消えて、数年かけて病死したと習いましたけど!』
咲久が言った。
『違うんだなぁ!消えちゃったの!リセット』
『・・・・・』
『少し、食べ終えてから話そうか』
それぞれが、何かを考えながら食事を終えた。
『そろそろ、本題に入るけど…いいかな?』
瞬が言った。
『はい』
『今、ある物が狙われている』
『ある物ですか?』
『何ですか?』
『氷結された受精用のアンプルだ』
『昔は、精巣から出た液体を保存していたらしいの』
『うーん』
遊の頭はフル回転していたが、読み込むのに時間がかかった。
『何で、そんな物を狙っているんですか?狙っているのは何者なんですか?』
咲久が聞いた。
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