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白夜の向かう魔物の家は、ここから歩いて三十分ぐらいかかる森の奥にありました。
その日はとても天気のよい日でしたが白夜の足取りは重くブツブツと愚痴を言っていると、そこへケルベロスが現れたのです。
「……なぜお前がこんなところにいるのですかね。さて、帰りましょうか…」
白夜は絶望的な表情で一瞬固まるとケルベロスから視線を逸らし回れ右をしようとしました。しかしそれよりも早くケルベロスは反応しました。
ケルベロスは勢いよく白夜の持っているカゴ、ではなく腕に噛みつこうとしました。しかし白夜もこれを華麗に避けます。
「なぜケルベロスをこんなところに……。家に着いたら問い詰めなければ」
白夜はケルベロスの攻撃を避けながら急いで目的地へと駆けていきました。
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