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俺は地元の中学に通っている。受験生なのだが…勉強の合間に休日はエアガンを片手に森の中を駆け回っていた。
土曜はサバイバルゲームに明け暮れ、疲れて帰って十分に休息を取った次の日曜にスッキリした頭で勉強するのだ。
今は倒木が重なった場所に身を隠しスナイパーライフル(LSR)に取り付けたスコープを覗いている。
自陣地から迂回して相手陣地の右側に待機している。
仲間の突撃に合わせこちらからも狙撃する予定だ。
だが、呆気なく見つかった。
腰に下げたサブマシンガン(M11)を掴み相手が来た方へ弾幕を張る。
「ちっ…」
地形から何処に隠れるか予想されていたのだろう。
自陣地に戻ろうとするが行く手を阻むように弾が飛んでくる。
仕方なく後退し相手をやり過ごすことにする。
暫くたって追撃がないことを確認。
「ふぅ…」
座って後ろを振り返る。サブマシンガンの残り弾数を確認していると視界の隅に緑深いこの場所と不釣り合いなほど真っ白な物が見えた。
不思議に思いながらも息を潜めゆっくりと近づき小枝をゆっくりと掻き分ける。
パキッ
足下に目をやると枝を踏んでいた。
そして前方に目をやれば古代ローマを思わせるような服を脱ぎかけのパンツ丸出しのおっさんと目があった。
次の瞬間視界がホワイトアウトしたのだった。
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