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気がつくと白いベットに寝ていた。
窓からは青い空が見える。
立ち上がり窓に向かうと、テレビで見たことあるような古代ローマ風の街並み。
「ここは…」
突然のことに困惑しどうにか現状を把握しようとタクティカルベストに入れてあったスマホを取り出すが、画面は真っ暗で起動もしなかった。
その時 コンコンッ とノックする音が聞こえた。音にビクッとなりベッド横に立て掛けてあったスナイパーライフルを構える。
「(気休めだが威しにはなるか?)」
扉がゆっくりと開き綺麗な女性が現れた。
「あら、起きていらっしゃったのですね」
「こ、ここは?」
「ここは第三宙域の天界になります」
「第三宙域?」
「簡単に言えば神様がある一定の宇宙の星の管理をする管理室みたいなところです」
「…」
言葉にならなかった。神様とか信じていない俺にとっては何かのどっきりとかしかおもえなかったが、彼女の頭に浮かぶ金色の輪っかが信憑性を残すからだ。
「帰ります」
エアガンを肩にかけ直し扉に向かう。
「ごめんなさい…その…まずは神様に会ってください。貴方をここに連れてこられたのは神様なので…。それに元の世界へ帰れるかは…それも神様次第になります」
彼女に連れられ廊下を歩くと大きな扉の前に到着した。
「お連れしました」
音もなく扉が開くと目の前にはパンツ丸出しだったおじさんが正座をし、憤怒の顔をした女性が説教をしている場面にでくわした。
こちらにはまだ気づいていないようだ。
「だいたい地上へ遊びに降りたことが問題なのです。それだけではなく今回は人間に見られたからといって、存在を消してしまうなど言語道断ですよ!!」
「いや、でも…もしそこから他の神にバレたりしたらと思うと…」
何を言っているんだ?存在を消した?
「コホン」
俺を連れてきた女性がわざとらしく咳をする。
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