♯6

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ミア先生の隣に立ち自己紹介をする 「今回転校してきましたユウヒ・イチミヤです。よろしくお願いします」 しーん… と、なっていたが次の瞬間 「きゃーっ」 ふっ、かわいい奴らめ… しかし男子達からの視線が痛い 「ユウヒ君は窓側の席一番後ろで。レイナさんとシェリーさん、面倒みてやってね」 右横はレイナで前はシェリーだった。 ホームルームが終わり、次は自分が受けたい授業を選ぶ時間だ。必修科目もあるがそれ以外は選択科目。もちろん選ばなくても大丈夫だが色々な科目を受けて単位を取得したほうが確実に後の為にはなる。 だがレイナ達に相談しようとした…その時… 「ユウヒさんて貴族なんですかぁ?」 「彼女いますかぁ?」 「どこの国から来たんですかぁ?」 「胸私大きいですよ、揉みます?」 「うほ、俺と…ブハッ⁈」 質問攻めにあってしまった レイナとシェリーは頭を抱え…いや…二人とも笑って嫌がった… 「え、えーと…とりあえず俺は男爵で…」 「え?その年でもう爵位持ちなんですか⁉︎」 「ええ、まぁ…」 「きゃー、素敵ー」 だんだん…うざくなってきたぞ…助けてくれなさそうだし… 「あと婚約者はいます」 「えー…そんなぁ…でも側室に…」 「側室も三人います。もうこれ以上は増やせません」 「ちなみに、婚約者はレイナ・フローティア様と側室にシェリー・リスナ様…」 あ、静まった。そして嘆く声の数々… 「あの二人に敵うわけない…」 「あら、ごめんなさい。ご説明するのが遅れてましたわ。私とシェリーはユウヒ様と、この春休みの間に知り合い愛を育んでおりましたの」 うわぁ…レイナ…勝ち誇った顔してる。レイチェルと肌を重ね合わせることが多くなった影響か…? 「数多くの男性からの交際を断ってきたレイナ様が…」 「俺達のダブルエンジェルが…」 そんなアイドルっぽい通り名があったのか… 「俺達の夜のおか⁉︎グフッ」 それは言わせないよ!思わずピンポイント殺気を送ってしまった… 「まぁ、そういうことです…が、学友としてよろしくお願いします」 腰を折り礼をする。 「あ、ちなみに魔法の属性って何ですかぁ?」 あーやっぱりその質問はくるか…皆どう思うか……楽しみだ! 「私の魔法属性は無属性ですね」 「…」 一気に雰囲気が変わった。 男どもは明らかに馬鹿にした目つきになる。 それに気づいたのかレイナやシェリーの顔つきも変わった。 「さて、レイナにシェリー…選択科目について相談したいのだが」 「はい!ユウヒ様ぁ」 「わかりましたぁ、ご主人様ぁ」 「なっ⁉︎」 「あのクールビューティーのお二人が⁈」 レイナは椅子を近づけて俺の肩に頭を預け、シェリーは俺の後ろにまわり、首に腕をまわし俺の頭に胸をのせた。 「なぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ」 「羨ましぃぃぃぃぃ」 うん、二人やりすぎだ… 「おい!転校生てめぇ調子のるんじねぇぞ!」 いかにも貴族の子供で小太りの偉そうな奴が人を掻き分けてやってきた。 「決闘だ!放課後闘技場に来い!」 お約束だね。 「面倒くさいなぁ…まぁ…受けてたつよ。あと学校中に広めてくれる?それと…俺の嫁達はレイナにシェリー、シェリーの妹のアイラ、魔法薬学の先生レイチェルだ。その交際に文句ある奴は纏めてかかって来い。俺達五人の愛の力をみせてやる!」 だいぶ口調が崩れてしまったが、目上の人はいないしいいか。 あとで受付表を作って決闘の要求の一覧表を作成しよう。 まわりを見れば青筋を立ていきりたつ奴や、こっちを見て頬を赤く染める女の子。 何人来るかなぁ… 楽しい学園生活が始まりそうだ! 昼休みになりレイチェルの研究室へ三人で向かう。 扉の前にソワソワしている白衣をきた先生がいたが俺達に気づくと逃げていった。 あーなんか…敵の予感… 「ご主人様、あの方は闇魔法学の先生ですね」 おぉ…いかにも暗そうな奴だった。 研究室に入るが中には誰もいなかった。 私室への扉に行き渡されていた四つの鍵を使い開ける。 一番奥の扉、レイチェルの生活スペースへ行く階段を登ると、テーブルにアイラとレイチェルが料理を並べているところだった。 「うわぁ、美味しそうだな」 「ふふっ、アイラ様が作り置きして保管していた物を温め直したんです。あぁヨダレがぁ」 「レイチェル先生、ユウヒ達も来たし席に着きましょう」 「はい!」 皆席に着き昼食を食べ、その後はゆっくりと雑談をする。 「ご主人様の凛々しいお姿…胸の鼓動が治りませんでしたわ」 「そうね。危うくあの場でキスをするとこでしたわ」 粗方の出来事をアイラとレイチェルに話す。 「で、アイラはどうだった?」 そう、例の因縁の相手も入学してきているんだ。やはり少し心配だ… 「まぁどうしてもユウヒと比べてしまって、同級生がガキにしか見えないわね」 まぁ実際過ごした時間を見れば、アイラはアラフ… 「ユウヒ…何か今…失礼なこと考えたでしょう?」 「イ、イエ…ソンナコトナイゾ…」 危なかった… 「それで?例のドラゴルの娘は?何か突っ掛かってきたか?」 「ええ、でも無視してやったわ。その場で殴り飛ばしてもよかったけど対抗戦でやっつけたほうが、気持ち良さそう…ふふっ…」 流石俺の嫁筆頭実力者!
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