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神のおっさんは立ち上がり両手を広げ、手のひらを上に向ける。
両方に球体が現れた。
テレビで見たことがある宇宙から見た地球のようだった。
「右手が地球、左手はイース。イースは地球のように発展はしておらんが、地球にはない魔法が発展しておる」
「この展開はもしや…」
あれですよね…異世界転生パターン。
「イースならば戸籍とか生まれも誤魔化すことは難しくはない。地球はわしの予想を超えて発展しておるから消すことは簡単でも作ることはなかなか厳しいんじゃ」
「じゃあイースで」
「そうそう、いくら悩んでも大丈夫じゃ。時間はたっぷり…」
「イースで」
「…訳を…」
「?。いや…楽しそうだから?」
「わかった。しかしイースに生まれたものには魔法属性があるが、お主には属性が元々ない。つまり無属性しか扱えない」
「あれ?携帯小説とは違うんだ…」
「何の話じゃ?…まぁいい。だが安心してよい。別の力も授ける」
「それ次第では地球に帰ることも考えるよね。イースに行ってすぐ御陀仏にもなりかねないし」
「ふむ…。あまり力を与えすぎてイースのパワーバランスを崩すのも考えものじゃが、わしの非がつよいからの。まずは大量の魔力の付与にあらゆる戦闘術のコピー。まぁ無属性究極魔法が使えれば何の問題もないがのぉ」
おっさんの神様は顎に手をあて何を付与するか考えだしたが、無属性究極魔法というのが凄く気になった。
「ちなみに無属性究極魔法って…」
「創造魔法じゃな。それも【真】創造魔法」
「なんとなくわかるが…」
「ふむ…。例えば火属性の初級魔法ファイヤーボール、無属性では使えないが真理が解れば使うこともできる。《火の玉》《飛ぶ》…まぁ厳密にいえばもう少し細かく分けなければいけないのだがね」
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