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「お別れじゃの…」 「そうだな。元気でな…天界脱け出して遊びにいくのは程々にな」 「わ、わかっておる。あと時々内緒でプレゼントを持っていってやろう」 神様が手のひらを向けてくると淡く体が光だした。 「イースでの人生に幸あらんことを…」 光が強くなり目の前が眩しい程白くなると、次の瞬間には真っ暗になった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「あのジジィ… 何が幸あらんことを…だ。転生させてすぐ殺す気満々だよな」 目をあけてみてビックリ。象サイズで猪のような顔の獣が互いに左右から突進してきていたのだった。 思わず反射的に前方に転がることで難を逃れた。 「ふぅ…危うくペチャンコになるところだった」 こちらに気づいていないのか二頭は互いに頭と頭を何度もぶつけあっている。 その隙に近くにあった岩影に隠れる。 しばらくすると片方が尻尾を巻いて逃げ出し、もう片方は雄叫びをあげた。 「縄張り争いかな?」 猪のような動物が逃げていくのを見ている隙に、少し離れた場所にある森へ逃げ込む。
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