magic of love

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「…………なぁなぁ」  そんなことを思い出して、一人にやける唇の端を隠すのに必死になってるところに、上本の声が聞こえてきて。 「ん? 何?」  顔を上げたら、真剣な顔した二人が目の前に立ってた。 「…………どしたの」 「いつの間に仲良ぉなったん?」 「へ?」 「赤井くんと! 何や今の! にこぉーって。めちゃくちゃ可愛かったで!?」  今にも掴みかかってきそうな勢いの二人に苦笑を返してから、そっと君に目をやってみる。  君は相変わらず窓の外ばっか見てるのに気付いて、今度は違う種類の苦笑を浮かべてから。 「気になるなら話しかけてみればいんじゃないの?」 「…………えぇわ、それは」 「うん、それはエンリョしとくわ」 「なんで?」 「なんかだって、……なぁ?」 「うん。話しかけにくいやん」  なぁ、と顔を見合わせて頷き合うのに、やれやれ、と溜息を一つ。 「別に話しかけにくくないよ?」 「そら自分はえぇわ。急に仲良ぉなってんねんもん」  むすぅっ、とした顔の二人に、悪いと思いつつ小さく吹き出した後で、二人に小突かれた。
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