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シルトがにかっと笑う。
「勿論歓迎だ。だが、ヒヨっ子とも知れねぇ奴を戦場に出す訳にはいかねぇ。お前さんには依頼を請け負う前にまず、小手調べに特訓を受けてもらうぞ?」
「望むところです!」
「よし、なら明日の朝から早速始めるぞ。ここの隣の部屋が空いてる。好きに使っていいぞ。」
「……!ありがとうございます、これからお世話になります!」
「おう、よろしくな。」
「一歩前進ね。」
ベッドに横たわるとアスタルテの嬉しそうな声が聞こえた。
「うん。僕は、もっと強くならなきゃ行けない。亡くなった十八人の先輩に笑われないような団員になるんだ。」
これまでに屍人と稀人を倒したが、実際に剣を振るったのはまだ二度だけだ。慢心してはいけない、僕はまだ戦いを知らない弱者だ。
だからこそ――
「強くなるんだ。」
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