第1章  知らなかった祖母の秘密

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 部屋で机に向かう千尋 (えっと、江島勝次……、検索)  バシンとエンター・キーを押す。 (あるけど、ヒットするのは108年前の勝次さんばかり…… どうしよう) (あ、一人だけ同姓同名のフェイスブックがあった。でも年齢も書いてないし、長崎在住だなんて、ぜんぜん関係ない……)  祖母の綾子と約束したてまえ、何もせずにはいられずに、いちかばちかメッセージを送ってみる。  何かにとりつかれたようにコンピューターに向かい、メッセージを打つ千尋。  江島勝次様。初めまして。私はあなたの友達、藍さんのお姉さんの玄孫(やしゃご)です。藍さんに代わって、気持ちをあなたにお伝えするためにこのメッセージを送りました……
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