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高速を降りて、交通量は少ない夜道を走行していると、A区の長閑な(のどかな)街並みや雑木林。農場や小さいスーパーなどが見えて来た。信号はいずれも青だった。
「まずは、どこか体を休ませる場所を見つけよう」
僕は車のカーナビから手近なホテルを探した。
「雷蔵様~~!! 何か来ます~!!」
「雷蔵様!! 危険です!!」
突如、後方から大きな爆発音が鳴り響いた。
見ると、フェラーリのトランクの辺りが何らかの攻撃で、火を吹いていた。後部座席のマルカが左窓を開けて、マシンピストルを後方へと向けて撃ちだす。
「雷蔵様~~!! スピード~上げてくださ~~い!!」
ヨハの声を聞いた僕は、スピードを上げた。時速150キロの猛スピードを一般の片側2車線道路で振り絞る。
前方の車をジグザグに追い抜いていたが、周囲の車も何らかの攻撃で破壊されていった。
敵は無差別のようだ。
赤く明滅する電子式の液晶のバックミラーが何かを捉えた。
敵はノウハウが乗り回す三台の全長12メートルの大型トレーラーだ。
その中の一体のノウハウが助手席の窓から、こちらに大型のライフルを構えている。
このフェラーリにも防弾装備の特殊仕様があるが、相手は大型の対物ライフル。マクミラン ローバー50BGMと呼ばれるものだ。
僕は舌打ちをして、ノウハウの照準を避けようとフェラーリのハンドルを右に左に回した。周りの車は大混乱をきたす。マルカの銃撃で、真後ろにくっついた大型トレーラーのフロントガラスが次第に破壊されていった。
すると、ヨハが素早い行動をした。
足元に備えていたハンドバズーカを持ち。窓から身を乗り出し、真後ろのフロントガラスがなくなった大型トレーラーを狙って弾を撃ち込んだ。
大爆発の後、大型トレーラーは横転し、周囲の車も何台か犠牲にした。
「雷蔵様~~!! やりました~~!! でも周囲の車が~~!!」
残りは二台の大型トレーラーだ。
「まだです、気を付けて下さい!!」
マルカがマシンピストルで応戦している最中(さなか)、前方にガードレールが横切っていた。かなりの急カーブをしなければ時速150キロでは曲がり切れない。
僕は軽く舌打ちした。
「雷蔵様~~!! ブレーキ~!!」
「駄目だ!! 相手はトレーラーだ!! ブレーキを使うと、アリが象の足にわざわざ踏
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