戦争

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 僕は驚いて前方を見ると、対戦車用ライフルを構えたノウハウが5体佇んでいる。  その間に三人の男と一人の女がいた。大きなフロアで、外には深海に建つかのようなビルディングが見え、部屋の中央には会議用の20人使用のテーブルがあった。 「君が矢多辺 雷蔵さんだね……」  この男が興田 守だろうか? 「社長。例の件での男です」 「ふむ……」  興田 守は50代の男で、高級なスーツの小柄な体躯で白髪が目立った。その隣には老人だがどこかはつらつとした感じの長身の男がいた。  霧島インダストリー社社長の角竹 徹郎(かくたけ てつろう)だ。確か今年で71になる老人だ。 「この計画には君が死ななければ、成り立たないようだね」  角竹が言った。 「そのようですわね……」  一人の女は満川 静香(みつかわ しずか)。秘書のようだ。 「エレクトリック・ダンスでなければ、この国は衰退するというのに……」  もう一人の男は解らない。若い男で年齢は20代だ。 「アンジェ、マルカ、ヨハ……」  僕は倒れたアンジェたちを見た。  三人とも腹部に透明な色の液体が大量に滲み出ている。腹部を撃たれたようだ。目を瞑って身動きしない。 「君だけ、ここへ来てくれ。君が死ぬ前に少しだけ話そう」  角竹がしわがれた声を振り絞った。  僕が赴くと、 「雷蔵さん。武器は捨てて下さいね」  美人で20代前半の満川が武器を床に置けと言った。  僕は武器を床に捨てると、四人のいる大きいテーブル付近へと近づいた。 「最初に聞いてみるけど、エレクトリック・ダンスでなければこの国が成り立たないのは?」  僕はアンジェたちが心配だが、大きな運命の前に欠伸がでていた。 「ふふ……。簡単だよ」  角竹が呟いた。  知らない男が急に出て、いきなり僕の腹に一発拳を入れる。僕は血を吐いて倒れた。傷口が開きだしたことと体中の激痛のために眩暈がしたが、僕はゆっくりと起き上がった。 「話してやりなさい!」  角竹が知らない男を宥めた。  興田が話し出した。 「エレクトリック・ダンスっていうのは、簡単に言うと政策だ。この若い男が考案した」  興田は一呼吸置くと、
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