第1章

2/7
前へ
/7ページ
次へ
「欲しいよ!欲しいんだよ!アタシは笑いが!!」  まるで何かの中毒の如き表情の女子高生は叫ぶと、白あんパンマンの人形の頭を齧りながら親友の友ちゃんにそう告げると、ドン引きしつつも答えた。 「そうか、ならばこれで更なる高みへ上るがいい!!」  スマートフォンを掲げると、そこには”芸人適正アプリ”と書かれた画面が映っていた。 「何これ?こんな物で芸人力53万のアタシの力が計れるって言うの友ちゃん」 「コレは動画サイトのもろパクリだが、芸人に特化したアプリで次の日にはどれだけウケたかが分かる仕組みになってる」  そんな恐ろしくも楽しげな響きに”オラワクワクシテキタダ”と言いながら、枝豆っぽい物を食べまくりながら、その女子高生は去って行った。 「でもなぁ、あの子ガラケ―だから」  そもそもの問題点が大きすぎた。が、この作品にはあまり関係がないようである。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加