第1章

4/7
前へ
/7ページ
次へ
 次の日、芸人アプリのポイントを見ると、総合20位と表示されアプリ内での有名人へと変わっていた。 「見てよ友ちゃん!私達の下、松黒しげるよ!もうこの黒さはだれにも止められない!のしげるに勝ったのよ!」  放課後、主人公の女子高生はそう叫んだが、友ちゃんは”もうお嫁に行けネェ”と泣きながらカーテンにクルクル包まっていた。  その日から主人公の女子高生は変わってしまった。まるで何かの雀鬼に取りつかれたかのようにアルコール中毒の眼で校内をさまよっていた。 「もう止めなよ、アタシも悪かったからこのアプリ危ないよ!このままじゃ本当に死んじゃうよ?」 「大丈夫…………少年ジャンボの主人公なら死にかけた時に本当の眠っている力が発動するのよ」 「そもそも、ジャンボの主人公じゃないじゃん!もうアタリメ食べるのはお止しよ」  北新地から現れたオッサンかと思う程、へべれけになった主人公は、友ちゃんが出演しない事を愚痴り続けた。(本作に未成年の飲酒は表現されておりません。食べているのはアタリメです) 「うるせぃ!友が解った口を聞くんじゃねぇ!たとえ武器がゲット一つになってもアタイは戦うんだよ!!」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加