『誰にも言えない秘密の趣味』で、みんにゃ幸せにゃん!

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「ふぅむ。アタシの考察では……、強調の意味で書いているのかもしれないわん。  ほら、良くいうじゃない。『他人の秘密は蜜の味』って。 『誰にもいえない』を『秘密』の前に置くことで、 『秘密』という言葉が持つ魅惑の部分を強められるってわけ。  ましてや、『秘密』のあとに『の趣味』でしょ? もうたまらないわん。  会員の誰もが、ううん、会員だけじゃないわん。  ふらっ、と、偶然このサイトに立ち寄った者ですら、 『覗いてみたい』という衝動に駆られるに違いないわん。  ぷちっ、とクリックして応募作品を見る者が増えるわん。  ということは、このサイトを見る者が急速に拡大するわん。  このサイトの有料会員が、うなぎのぼりに増えるわん。  利益が上がれば、スタッフの給料やボーナスにも当然はね返ってくる。  一般、会員、そしてスタッフと、みんながみんな大喜び。  企業が利益を出したとなれば、税収だって、もちろん増大。日本国も大喜び。  給付金や補助金が気前良く、どんどん出るわ出るわの大騒ぎ。  一国の景気が良くなれば、自然と他の国にも波及していく。  世界中の景気拡大へとも繋がるわん。  世界中の人々の生活、ううん。人だけじゃないわん。  地球に棲む、ありとあらゆる命が豊かになる。まさに地球ばんばんざい!」 「にゃんかすごいことににゃってきたにゃあ」 「まだまだぁ。  一つの星が豊かになるということは、宇宙規模の繁栄の波が生まれたと同義。  またたく間に全宇宙が豊かさで満ちあふれることに。  そして……、やがては全ての空間で繁栄を極めることにもなるわん。  うわぁい! やったわん!」 「すると……、お話の世界に棲む者もにゃの?」 「ううん、お話だけじゃないわん。ありとあらゆる空想の世界が。  もちろん、天空の村も、ここイオラの森もね」 「にゃら、この企画は……、ウチらみんにゃの幸せへと繋がっていたのにゃん」 「そういうこと。恐れ入ったわん? ……ふぅ。それなのに」 「どうしたのにゃ?」 「ミアンの『誰にもいえにゃいけど、書くのはいいのにゃ』って考え。  これって、『秘密』とは相容れないわん。それにね」 「まだあるのにゃん?」
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