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もう、せっかくひとが褒めているのに。
ポケットに入れていたせいで少し柔らかくなってしまったミルクキャラメルを口の中に放り込む。甘い。
「あげませんよ」
「いらないよ」
相変わらず食い意地張ってるね、と笑うと先輩は机に顔を突っ伏した。
窓から差した太陽の光に当たって先輩のアプリコットブラウンの髪がきらきらと煌っている。
それはまるで彼自身が発光しているみたいで。
近いのに、遠い。
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