7人が本棚に入れています
本棚に追加
愛してる。
すっかり寒くなった海岸線
学校帰りの砂浜で
ふたつに割った肉まんを
ひとつ差し出す可愛い笑顔に
夕日の黄色が射して
海風は髪を揺らす
(ずるいな…)
キラキラ…キラキラ…
「ねぇ、美由紀が好き。」
「そう。それで…」
「付き合って下さい」
「どうしよっかな~。」
「誰にもやらない」
無理やり抱きよせて唐突に彼女の唇を奪った。
彼女の唇は優しく答えをくれた。
なのに…
「外はゾンビだらけだって、あれほど念を押したじゃない!!」
「うん。」
「うん!じゃないわよ。何噛みつかれてるのよ~‼」
最初のコメントを投稿しよう!