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「あそこだけは行かない方が良いよ。」
心配性の武志が言う
「あの辺りの島は皆神宿る島だからね。中でも神隠し島の真裏の小さな無人島"葡萄島"だけは行っちゃ駄目なんだ…島に入るだけで大きな災厄に見舞われるんだって。」
「はは!!都市伝説の類い?面白そうじゃない。行ってみようよ。」
幼なじみのリーダー格。わが愛しの美由紀ちゃん
「やめとこうよ。あぶないよ。」
と、意気地のない俺。
「よし!決定~!サチ~‼」
「何ぃ~‼」
サチは派手好きの明るい女の子で美由紀ちゃんの親友
「謎の島"葡萄島"に乗り込むわよ!!」
「いいよ~‼」
「行くったって、何で行くの?」
と俺
「やめようよ~‼」
と武志
「武志ん家の船に決まってんじゃん。」
「え~!無理無理~親父に殺されちゃうよ」
武志は子供の頃から、漁師のおやじさんやじいさんと漁に出てたりして、俺たちは武志の操舵で子供の頃から釣りに連れて行ってもらってた。もちろん、じいさんが必ず一緒について来てくれたけど…とにかく船の運転は上手い。
美由紀ちゃんは事も無げに
こう言った。
「殺されない。殺されない。」
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