愛してる。

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ちょっとした冒険はワクワクする。天気は良かったし俺たちはビーチバレーや追いかけっこをしていた。1時間ほどしてみんなで砂浜に座って海を眺めていた。 「ねぇ、食べ物は持って来たけど、どこにテントを張るよ。」 と俺が聞くとサチが答える 「その必要はないのよ。この島でテントなんか張って寝たら、間違いなく死ぬわよ。」 「え~、なんで~‼」 双子がハモる。 「ここが葡萄島と呼ばれるようになったのは最近の事なの。この島には名前はなかった、明治時代のはじめに、この近くで海難事故があって、この島に流れ着いた30人近い外国人がせっかく助かったのに、殺しあって全滅したの。それで、その中にブゥードゥ教の呪者がいてね。奇妙なまじないを使ったのが原因らしいよ。それ以来この島にはゾンビがいるの‼」 「ブゥードゥ教って呪いの人形が有名よね。」 「美由紀ちゃん良く知ってるわね」 「こわ~い!!来なきゃ良かったわ。」 「本当~‼サチ~ひどいじゃない。」 カサカサッ その時、座っているすぐ後ろの草が揺れた。 「キャー❗」 「何ぃ~‼」
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