7人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょっとした冒険はワクワクする。天気は良かったし俺たちはビーチバレーや追いかけっこをしていた。1時間ほどしてみんなで砂浜に座って海を眺めていた。
「ねぇ、食べ物は持って来たけど、どこにテントを張るよ。」
と俺が聞くとサチが答える
「その必要はないのよ。この島でテントなんか張って寝たら、間違いなく死ぬわよ。」
「え~、なんで~‼」
双子がハモる。
「ここが葡萄島と呼ばれるようになったのは最近の事なの。この島には名前はなかった、明治時代のはじめに、この近くで海難事故があって、この島に流れ着いた30人近い外国人がせっかく助かったのに、殺しあって全滅したの。それで、その中にブゥードゥ教の呪者がいてね。奇妙なまじないを使ったのが原因らしいよ。それ以来この島にはゾンビがいるの‼」
「ブゥードゥ教って呪いの人形が有名よね。」
「美由紀ちゃん良く知ってるわね」
「こわ~い!!来なきゃ良かったわ。」
「本当~‼サチ~ひどいじゃない。」
カサカサッ
その時、座っているすぐ後ろの草が揺れた。
「キャー❗」
「何ぃ~‼」
最初のコメントを投稿しよう!