愛してる。

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「え?人がいるんだ。」 木陰から出てきたのは、背の高いイケメン。細いけど筋肉質。ウェットスーツの上半身は裸。双子の目が輝いている。あれっ美由紀ちゃん顔赤くないか? 「あんた誰?」 サチは警戒心全開で聞く。 「俺はコウジ。仲間コウジ。」 「ここは家の管理する島だけど、何してるの?あなた」 サチは若干話を盛っているようだ。ぬかりない。 「ジェットバイクで遊びに来て、入っちゃいけないとは聞いたけど、なんか気になってさ。」 「早く帰りなさい。見なかった事にしてあげる。」 「ああ…わかった。」 サチは大きすぎる荷物を担いで島の奥に歩き出す。 「みんな、そろそろ行くよ。荷物を持ちなさい。」 「ええ~‼もう少し遊びたーい❗」 「まさと‼」 サチの剣幕に何かしらを感じ、みんなは荷物を持ってサチに続いた。
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