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ピピピピピ…
色んな事が堂々巡り
結局、何を書いても白々しく
書き直しては破いて捨てて
そうこうしてる内にお湯が沸いた
ごめんね
それだけ書いて風呂に入る
肩までつかる
百まで数える
昔から
汗が噴き出して
ようやく身体を洗う
頭、顔、首
上から順に
こんな時まで
ルーティンを変えない…
自分に吹き出した
カミソリを取り出す
片刃のヘンケルス
お気に入りのヴィンテージ
初めて広告賞をもらった頃に
買ったもの
あの頃は…
もう一度湯船に浸かる
手首にカミソリをあてる
一気に噴き出す…
命 の赤
こんなに綺麗な赤が
自分の身体から…
惜しいような
悲しいような
のぼせて来て…
意識が薄れてくる
さようなら
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