人形使い編

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 「良い子のみんな、お久しぶりね!あたしのこと覚えているかな?そう、あたしの名前は愛と平和と緑の戦士ヤオレンジャー、今日も怪人相手に、バイト…じゃなかった…正義の任務を遂行中です!」 「なにあの子、独り言を街中であんな大きく喋ってるわ。」 「気味悪いな、関わらないように早く逃げよう…。」  (うう、監督さん、お兄ちゃん、いくらリアリティを追求するからって、なにも隠し撮りする必要あるの!?私、また変な目で…。)  あの子、人目も気にせずに、堂々と芝居の練習をしているよ。若いうちから、好きなことができて、うらやましいなあ。僕は、高校生の時分には、すでに諦めていたからなあ…。あの夢を…。  「ヤオレンジャー、近くに怪人が出たんだ、すぐに来てくれ!怪人は人質をとっているらしい。」 「海斗…じゃなかった…、ウオレンジャー、わかったわ!いっしょに怪人を倒しに行きましょう!」 (うう…、これは芝居よ、芝居…。周りの目線なんて気にしないわ…。緑子、スイカをかぶるのよ…。) 「やーい、青汁女!」 「おい、コラ!青汁女って今言ったやつ出てこい!あっ、待て~!」
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