ショウテンガイジャー第二部 人形使い編

人形使い編

　カギを開けて、ドアノブを回す。
真っ暗闇にチカチカと電気が灯る。

ものが散らかった四畳半のせまい部屋には、他の者からすると、おぞましいほど不気味なものがたくさん敷きつめられてあった。

部屋の全体には、無数の糸が張り巡らされ、100以上の目玉がこちらを睨みつけており、長いのや短いの、潰れたのや丸いのや三角の50以上もの鼻がひくひくとこちらのにおいをかぎわけていたのだった。

そこにあったのは、人形劇用の大小様々な人形であった。

大人の人形、子どもの人形、お父さんの人形、お母さんの人形、元気な男の子の人形、かわいらしい女の子の人形、おばあちゃんの人形、おじいちゃんの人形、様々な種類の人形があり、中には犬や猫、羊や馬の動物にん形もあった。