ショウテンガイジャー第二部 人形使い編

人形使い編

　けっこう本格的な撮影だなあ、衣装や特殊メイクもしっかりしていて。
夢を追いかける若い人たちを見るのは、やっぱり、いいなあ…。僕もできることなら…。

「あ、お隣さんの方ですね、すみません、騒がしくしてしまって。」

「いえいえ、一生懸命練習に励んでいる姿にとても感動しました。これからも頑張ってください。」

「え？そんなこと言ってもらえるの初めてです！とても嬉し…。」

「緑子！ちょっとどいて、あ、ワタクシ、監督をやっております、チャールズ・染田と申します。お見受けしたところ、貴方は有名な人形使いの方ですよね、だいぶ前になりますが、テレビで見かけたことがあります。もしよろしかったら、我が創星高校の映画研究会といっしょに映像作品を共同制作していただけないでしょうか？
人形劇の映画をいつか作るのが夢でしたの！ああ、ご返事はあとでけっこうですので、また何かありましたら、こちらにお電話を。」

(監督の名前って、染田武雄じゃなかったっけ？お兄ちゃん。)

「ハンドルネームだろ？あ、監督、失礼しました…。」