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後ろから何かに引っ張られた事に驚き進めようとした足を止め、首だけ後ろを振り返ると
シンの上着の裾を引っ張るアイリスが俯いていた
シ「…どうした?」
シンの声が真上から聞こえビクッと思わず顔を上げたアイリスはパニックになっていた
っパっと掴んでいた服も離した
( 私なんで服掴んじゃったの?!)
昨日のお詫びを言わないと!
と食事中グルグルずっと考えていたアイリスは、一時解散のタイミングになってしまった事に焦りシンが行こうとしたのを咄嗟に引き留めてしまったが、どう伝えようか全くまとまっていなかった
「あっ、えっと」
オロオロしだしたアイリスが、俯きかけた時
シ「…昨日はちゃんと眠れたか?」
シンにそう聞かれ、はっ!とまた顔を上げたアイリスはシンをしっかりと視界に入れた
「う、うん。あの、き、昨日はごめんなさい。
運んで…くれたんだよね?
…ありがとう。」
しどろもどろに言うアイリスにシンは
ふっと小さく笑い
アイリスの頭にポンと手を置き撫でた
シ「当たり前だ。気にするな。」
そう言うと、ポンポンと軽く頭を撫で
また後で
アイリスに微笑んだシンはカルマの後を追ったのだった
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