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「兄上これはどういう事ですか？！」
「国に裏切られたのは間違いないな…
あの黒い噂が絶えない新国王に代替わりしてから
我らへの愚行が始まったからな
国王は我ら一族に臆したか…
_______愚王が」
吐き捨てる様に言う兄の目は殺気立っていた
第5次世界大戦以来、久々にあの目を見た
思わず自分の右腕を掴んで身震いを隠そうとした私にすぐ兄は気付き、目元を緩め抱き締めてくれた
「ルナ？すまない…」
私は、"大丈夫" そういう意味を込めて抱き締め返した
「兄上どうしますか？父上達はまだ旅から帰ってきていません…」
「あぁ、さっき信念で知らせた。指揮権は私に任せられたよ。驚いてはいたが、焦ってはいなかった…恐らくいづれこうなると予想はしていたのかもしれない…
ライト、ルナ、この国を出るぞ_______ 」
※信念
相手の頭の中に直接話かける魔法
向けた相手意外には聞こえないので伝達には重宝されるが、難易度が高く無属性の上級魔法
相手がどこにいるか相手の魔力を探して向けるという事と、その相手が遠ければ遠いほど連絡は困難だ
が結び付きが高い者同士だとそうでない者よりはとりやすいとされている
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