episode190 Take Me Higher②

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何を言ったって。 九条敬は 根っからの紳士だからね。 僕の瞳を見つめると 「行こうか」 柔らかく微笑んでたった一言。 あとは安心させるように グッと腰を抱く。 熱い身体。 押し付けられると息もできなくなるぐらい。 「うん」 返事をするのもやっとで――。 だから気づいていなかった。 僕らは 少なくとも僕は 「敬――」 ごく背後に立つ 誰かの存在に――。
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