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場が場だけに。
下手に身動きできないものの。
「どうしたの?瞳がトロンとしてきた」
「九条さん……」
いつになく
大胆で悪戯な王子様。
階下を見下ろし
キラキラした瞳で
「このまま高みまで行くか?」
僕に覆いかぶさるようにして囁く。
「冗談でしょ……」
笑い飛ばしたいのに
「冗談かな?」
「ンッ……」
痛いほど反応した部分を刺激されると
自ずと息が上がる。
「食べなよ、ショコラムース」
「な……」
「手持無沙汰じゃおかしいぞ」
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