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振り向けば
「いない……」
「なんだ。もっと見せつけてやろうと思ったのに」
件のマダム達は
もう姿を消していた。
「ねえ、もう人前は十分」
「本当に?」
「本当さ」
今は
一刻も早く2人きり
ベッドに飛び込みたい気分なんだ。
「僕は意外と楽しいよ。この遊び」
天宮家の天邪鬼がうつったのか。
「もうっ……」
腰の重い彼氏の手を引いて。
「これ以上女の子に言わせる気?」
僕はあからさまな上目づかいで
女性らしく髪をかき上げてみせる。
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