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見事な夜景を見渡す
大きなガラス張りの窓の目の前。
「気に入ったよ」
「ん?」
「ずっとキキでいようかな」
僕はシャンパンを舐めながら言った。
別人の目を通せば
すべて新しい世界だ。
「踊らないか?」
ムーディーな音楽が流れ始めると
会場は薄暗くなりすぐにチークタイムに代わった。
「無理だよ。女の子のパートなんて」
「僕がリードするよ」
背筋の伸びた貴公子に
優しく手を取られれば
「足を踏んだら許さないからね」
導かれるまま
僕らは会場の真ん中に躍り出た。
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