episode190 Take Me Higher②

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見事な夜景を見渡す 大きなガラス張りの窓の目の前。 「気に入ったよ」 「ん?」 「ずっとキキでいようかな」 僕はシャンパンを舐めながら言った。 別人の目を通せば すべて新しい世界だ。 「踊らないか?」 ムーディーな音楽が流れ始めると 会場は薄暗くなりすぐにチークタイムに代わった。 「無理だよ。女の子のパートなんて」 「僕がリードするよ」 背筋の伸びた貴公子に 優しく手を取られれば 「足を踏んだら許さないからね」 導かれるまま 僕らは会場の真ん中に躍り出た。
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