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天使の梯子が、雲から地上へ伸びていたならば。
天使の橋が空へ伸びていたならば。
それを見た私は感動するのか。
はっ…と、その一瞬全てを忘れてしまえるのだろうか。
それは、感動と呼ぶのか。
それは、息を呑むと言うのか。
今の私に、それを表現する術はない。
なんと拙い。なんと幼い。なんと愚かな。
言葉を失って、感情を表す術も知らずに、どうやって生きていくのだろう。
稚拙な言葉を並べる己を恥じて生きていくのか。
それは生き恥で、それを晒して生きていくのが、我が人生と呼ぶものか。
言葉が欲しい。
あの梯子を降りる、あの橋を渡る、天使が居るならば。
どうか、どうか、この私に言葉を与えてはくれまいか。
9/3
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