2016年

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『部屋の隅で吹き溜まったふわふわの毛。カーペットに入り込んだヒゲ。家中にまだ、あなたの痕跡が山ほどあります。』4/12.3:24 2月7日の夕方に霙が降りました。 夕日と空のグラデーションに柔らかな色調、霙が物悲しくて、ひどく、美しいと思いました。 夕暮れの町、行き交う逆光に照らされた車の黒い影。 夕日に隠された町を霙が纏っていました。 やがて霙はふわふわと舞い落ちる雪へ変わり、ほとほとと、優しくわたしの心へ振り落ちて、つもることはなく、雪はやんだのです。 わたしの心に、つもることのないぼた雪を降らせたままで。 2016.2/8.0:11
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