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第一次攻撃隊兼真珠湾攻撃総隊長 淵田美津雄中佐搭乗機機内 「総隊長、後、5分で真珠湾上空です!」操縦士が告げる「分かった、そろそろ信号弾撃つか」淵田が言う
淵田は信号拳銃を機体の外に出した、そして、一発の信号を送る、現地時間午前7時40分(日本海軍では日本の時間を使用していたため、8日の午前3時10分だった)
しかし雷撃機隊が反応しない、見落としがあったと思った淵田中佐はしばらく待ち、もう一度発射した、しかしこれを見た急降下艦爆隊が強襲と誤認、突撃態勢に入った
淵田は機上から下を見た、すると米太平洋艦隊の戦艦群が見えた「よし、通信士、全機に連絡だ、全軍、突撃!」通信士が
応答する、「了解、全機にト連装を発信します」その頃、第一戦略機動群「艦長、旧海軍、淵田機よりト連装を確認!」「いよいよ、南雲機動部隊の初陣か、(すでに甲標的甲型=特殊潜航艇が作戦行動を行っていたためこれが真珠湾攻撃の始まりとなる)本艦隊の真珠湾までの距離は?」航海科の士官が返答する、「当艦隊の現在位置は真珠湾より北に450海里(833㎞)です」「よし、艦載機で対潜、対空のCAPのローテーションを組んでくれ、機種はトムキャットとホークアイ、ロクマル、細かい間隔は任せる」
エア・ボスに指令を出すと、艦長席に座り直し、思案する
(艦隊司令部は突発的事態で不在、私が艦隊運用の一切の責任を預かるとは・・・他艦長と協議しながらやるしかないか・・・)その頃真珠湾上空 淵田機「よし、通信士赤城に甲種電波で打電、我、攻撃に成功せり、と」通信士が答える「了解、トラトラトラを打ちます 隊長、先の通信赤城了解!」その時間は攻撃命令を下してから僅か四分後の午前3時23分(現地時間 7時23分)だった そして真珠湾にこの世の地獄が現れた
雷撃隊長の村田は爆撃隊の攻撃により生じた黒煙のために焦っていた、真珠湾が覆われてしまえば必中を期した雷撃が不可能になる その前に雷撃を決める必要があるからだ、そして戦艦ウエストバージニアに目標を定めた「よしあいつを殺るぞ」そして魚雷を撃った、ウエストバージニアに向かい走る魚雷、『ズドーン』轟音をたてて命中したそれを後席搭乗員が確認した、彼が興奮気味に「隊長、当たりました!」と報告する「そうか、命中したか!」
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