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現れたのは、杉本よりも頭二つ分ほど上背のある緑色の肌のモンスター。
……そして。
「後ろにもう一匹いやがるな」
目を凝らした杉本の視線の先には、ホブゴブリン達よりも更に大きな体躯を持つ大きな影が立っていた。
「『熱願冷諦』」
再びスキルを発動させた杉本の視界に映し出されたウィンドウには、こう表示されていた。
『トロール
Lv.12
HP:530/530』
(野郎がリーダー格か……。それにしても、レベルとヒットポイントしか表示されねぇって事は、あれか？ スキルの熟練度が低いからか？ ……っていうか、ヒットポイント？ そういえば、俺のウィンドウには表示されてなかったような……)
意外と冷静に状況を分析しつつ、杉本は改めて自分のウィンドウを表示させた。
『ギース・ナイトウォーカー
職業・住所不定無職
種族名・ゾンビ。
カテゴリー・アンデット系モンスター
Lv.1
耐久ゲージ20％……』
(耐久ゲージ……。ぶっとばされてから数字が変化したって事は、コイツが俺にとってのヒットポイントの代わりって認識でいいよな？ 今の攻撃では痛みはほとんど感じなかったが、あんまりやられすぎるとヤバそうだな……)
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