1204人が本棚に入れています
本棚に追加
「えぇぇ……。じゃ、じゃあリーザさんはいくらくらいですか?」
「コイツは……10000000キールくらいじゃね?」
「えええぇぇぇ!! な、なんでですか!? なんで200000倍もリーザさんと差が付くんですか!? シオンだってとっても頑張ったのに……。ギースさん教えて下さい! シオンとリーザさんの違いってなんですか!?」
「んなモン色々あんだろ。ほら、おっぱいとかおっぱいとか……あとおっぱいとか」
などと、突然深夜のテンションにでも当てられたのか、いきなり意味不明なやりとりを始めたゾンビとロリに、内心で『コイツら仲いいな』とか考えながら、半魔の女騎士は聞こえよがしに咳払いをした。
「アンタ達、ちょっと落ち着きなよ。無事に脱出出来てほっとするのは分かるけどさ、ここはまだ安全圏じゃないんだから。それこそ、こんなふうにふざけてる最中に見つかりでもしたら目も当てられないだろう?」
やれやれと肩を竦めながら、大きくため息をつくリーザ。
長い睫毛を伏せつつ、まるで某S○S団のツッコミ担当のような表情を浮かべた……次の瞬間、
「ッ! おい! いたぞ!! 罪人共だ!! 壁外の平原で固まってやがる!!」
「「「…………え?」」」
最初のコメントを投稿しよう!