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中には一枚の紙。
折られたその手紙を広げると、不思議な文字の羅列。
『茶色 机 引き出し』
書かれていたのは、たったそれだけであった。
「…どう言うこと?」
書かれていた文字を見て、頭を傾げる。
手紙の内容はなぞなぞのよう。
しかし私が思うのはそれではなかった。
「……宝探しゲームみたい」
口に出たのはそれだった。
それは小さな頃。宝探しと称した遊び─。
最初の手掛かりから、隠された宝物を探すもの。
書かれていた内容はまさにそれで。
宝物を探す、最初のヒントのように思えた。
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