宝の地図

一通の封筒

何故この封筒が、タンスの中にあったのか？
何故手紙の内容は、宝探しゲームの物なのか？

─何故、私の名前が書かれていたのか？

疑問よりも好奇心が勝り、私は宝探しゲームをすることにした。

すくっとその場に立ち上がり、拳を握ると、ひとり気合いを入れる。

最初の場所は、とても簡単なものだ。

『茶色　机　引き出し』

それは茶色の机の引き出しの中。

そこに次なるヒントがあるのだろう。

この家の中で、茶色い机は何処にあったかなぁ？

思い出しながら、辺りをキョロキョロすると。
この部屋の中に、該当する机があった。

パッと顔を笑顔にして、机の前に立つ。

その机は低い物で。畳の上に正座して、ちょうどの高さになる物だった。