明日、品川駅で。

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「あの……もしかして、いつも品川駅から電車に乗っていますか？」

　彼女は少し自信がなさそうに言った。

「最寄りは品川ですけど……どうしてそれを？」

「私も品川駅が最寄りなんです。毎朝見かける人に似てるなって思って」

　嬉しそうな、ほっとしたような、そんな彼女の表情が、僕の心を弾ませた。

「あの……」

　次は僕が訊ねる番。

「今度、良かったらご飯でも行きませんか？」

　彼女は少し驚いた後、にっこり笑った。